今、そこに生きているきみへ。
誰しもにあるようできみにしかない、
きみだけを圧し潰してくるような痛み。
外から見れば、きみは世界のしがらみから解き放たれた爛漫な子どもだ。
でも本当のきみの内側はどこまでも落ちていってしまいそうなほど深く、
その奥には引き裂かれるように痛む場所がある。
青空から注ぐ陽射しで命を覚まし、
浮かぶ雲のように日々を自由にたゆたい、
夕陽の温かさに背中を押され、夜に包まれて眠るきみへ。
これから続いていく人生でいつかきっと、いや絶対に、
心から笑顔になれる場所を見つけられるから。
だから空を見上げることを止めないで。
今は痛みに泣く日があってもいい。
苦しくてももがいてなんとか眠りについてほしい。
そして忘れずにいてほしい。
きみには、きみのものに似た深さと痛みを持った友だちがいること。
すれ違ったり、悲しみや苦しみをぶつけあったりしたとしても、
いつでもいつまでも心の底から笑い合える友だちと、
きみはもう出会っている。
背が伸び、困難に涙を流し、
広い世界に引きずり出されてもみくちゃにされても、
ふと集えば、生きることを諦めたくないと思える力を
互いに与え合える友だちが隣にいる。
これから先ずっと、吸えばそのまま生きる力にできるような
気持ちの良い空気の中で生きていけますように。
まばたきを一回している間に共にいる時間が過ぎているような、
大事な人の隣にいられますように。
きみは幸せに生きていくべき人なのだから。
佇む星たちへ
アニメ「星合の空」の舞台となった地域を巡り、撮影した写真を使用してオールフルカラーフォトアルバムを作りました。
写真のみでなく、実際に志城南中ソフトテニス部の子どもたちが「そこに”居る”」日常を垣間見れるような1冊にするため、イラスト・ショートストーリーをかけ合わせています。
舞台設定がしっかり作られている「星合の空」だからこそ作れるフォトアルバムになりました。
「星合の空」2期を待つ間、彼らが見ている世界、生きている世界に想いを馳せるひとときを、この本と共に過ごしていただけたら幸いです。
【作品仕様】
オールフルカラー / 28p / A5サイズ横綴じ
【イベント会場頒布価格】
¥1,000